ぷちサミ(15)正気を保つための「多次元世界観」
2023-02-15


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第5回 2022/10/25 の1

肉体と精神は徐々に分離されていく?

吾狼: みなさんしばしのご無沙汰でした。今日は2022年10月25日。前回のぷちサミから半月ほど経過しましたが、日本は、というか、世界はまだギリギリなんとかなってるようですね。

イシ: 1ドル150円突破だの、ドル売り・円買い介入がすでに8兆円を超えただの、ウクライナとルーマニアの国境に米軍最強といわれる第101空挺師団が派遣されただの、怖ろしい話はいろいろ出ているけれどね。ヨーロッパの混乱ぶりは日本ではほとんど報道されてないし、まだまだ日本国民は呑気だよね。

吾狼: ですよねえ。なんか、欧米の人たちは開き直り始めたんじゃないかとさえ感じますね。正気を保つためには意地でも今まで通りの生活を取り戻すんだ、と。
 それでですね……ぼくとしてはお先まっ暗な話にかなり疲れてしまいまして、前回の最後に幽大さんがおっしゃっていた「いかにして自分の肉体からうまく離れて、元いた場所に戻っていけるか」という話が気になってるんですが、今回はそっち方向の雑談でもいいですか?

イシ: おお、いいねえ。私ももうほとほと疲れてきた、というか、飽き飽きしてきたところだったんだよね。我々がここでいくら現状分析的な話をしても、世の中が変わるわけじゃない。私の周辺でも、このサイトを覗いて「おもしろいお話ですねえ」なんて言っている人が、翌日シラッと「4回目を打ちました」なんてSNSに書き込んでいるのを見ると、クラクラしてくるもの。
 幽大さん、どうですか? あの話をしていただけませんか?

幽大: うん、まあ……疲れそうじゃが、そう言われてしまうと断れんわな。ただ、きみたちが面白いと思うかどうかは分からんよ。

吾狼: そうもったいぶらずにお願いします。

幽大: それなら、まあ……。
 まずだな。余輩はこの中ではいちばん年寄りなわけだわな。日本人の平均寿命とやらはもう生き抜いたが、今のところ大きな病を患っておるとかいうこともなさそうだ。まぁ、検査もしておらんので分からんがな。
 しかし、日々、自分の精神と肉体が少しずつ分離していくような気がしておる。簡単にいえば、自分の身体が重荷になっているというか、身体を操ることにいちいち神経を使い、気合いを入れなければならんのだな。

吾狼: はい。でもそれは歳を取ればみんなそうなんじゃないですか。ぼくはいちばん若いですけど、すでにそういう気分はよく分かりますよ。今までは意識せずに簡単にできていたことができなくなってくる。生き物としての宿命ですよね。

幽大: まあ、そうなんじゃが、余輩が言いたいのは、単に肉体が思うように動かせないというだけではなくてだな、なんというか、自分の存在はこの肉体とは基本的に関係のない場所に所属していたんではないか、という感覚だな。
 肉体はたまたま与えられた乗り物。言ってみれば、レンタカーのようなもの。レンタカー屋で「小型車ですね? ではこれに乗ってください」とたまたま割り振られたような……その程度のものではないか……と。
 ただ、肉体というのは脳も含まれるじゃろ。人間は脳を使って思考し、行動する。ということは、生まれたときにたまたま与えられた乗り物である肉体が、現世では一人一人の個性になるわけだ。脳の持っている能力以上のことは思考できないし、行動にも移せない。
 だから、若いときは脳を含めた肉体が自分であると信じている。

イシ: いわゆる唯物論的世界観ですね。

幽大:

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